皆さんお久しぶりです(^^;
いい日本酒を造るには、お米に水をどれだけ吸わせるかも大事な要素です。
目指す酒質に合わせて、正確な吸水をしなければなりません。
吸水時間を決める要素はたくさんあります。
・お米の品種
・産地
・等級
・収穫年度
・精米歩合
・枯らし日数
・割れの有無
・気温
・米の品温
・水温
・麹米か掛米か
・手洗いか洗米機か
・目指す酒質
・他にもあったかな?
改めて挙げてみると、結構あるもんですね~。
吸水時間の見極めは、吸水後の重量や見た目で判断します。
例えば、割れていないお米の理想吸水時間が20分だとすると、
割れて半分になった米は、簡単に言えば半分の10分で吸水が完了することになります。
吸水時間が20分と10分の米が共存していることになり、正確な判断が難しくなります。
写真は吸水が終わって、これから水を切るところのお米。
翌日甑で蒸すときにまた水分を吸うことを考慮して、中心の透明な部分を残す程度の吸水とします。
ちょうどパスタのアルデンテのように芯が残っている状態ですね。
割れている米はこの透明な部分が少なく、早く水を吸ってしまうのが分かりますか?
ハート形になっている米もありますね(笑)
半分に割れる米はまだいい方で、例えば雄町だと、ひどいときには1粒が細かく砕けてバラバラになってしまいます。
こうなってしまったら、もう無い勘に頼るしかなくなってしまいます。
いろいろ進化している現代ですが、ここにはまだまだ人の手が必要ですね。
それでは(^^)ノ"