2017年1月31日

大吟醸造り

みなさんこんにちは。

蔵では大吟醸用の麹造りが続いています。

全国新酒鑑評会(お上主催のコンテストの中では最高峰)は毎年5月に広島で開催されますが、金賞を取りやすい酒質というのが必ずあります。そもそも目標が無いと、どんなお酒を造ったらいいか見当もつきませんよね。我々蔵元はその目標と審査日に合わせて、その時に最高のコンディションになるように出品しようとするので、だいたい同じ時期の仕込みになることが多いんです。

全国新酒鑑評会は個性を評価する場ではありません。ここに投げろって所に、いかに外さずに投げるかを競う競技です。わざと外したボール球とか関係ないんです。出品酒は同じような酒ばっかりでつまらん、そもそも市販酒と全然違うじゃん!と言われることもありますが、超大雑把に言うと、

鑑評会出品酒=F1 市販酒=カローラ

だと思ってください。そして、F1で得た技術やノウハウが、カローラにも生かされるんです(カローラがダメだと言ってる訳ではございません)

もちろん個性を重視したコンテストもすごく大事ですし、実力はあるのに敢えて出品しないという考え方の蔵元さんもいらっしゃいます。

いろいろご意見はあるかと思いますが、全国新酒鑑評会はこれはこれで大きな存在意義があると思ってます。それでは。

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